ふわふわするめまいが軽減した
鍼灸ひののき院長の日野です。
ふわふわするめまいが軽減した事例をご紹介します。
■来院された方:一宮市在住、20代女性
■主な症状:ふわふわするめまい、耳が詰まる、体が重い
〇来院までの経緯
来院3ヶ月前にめまいが出る。それまで通っていた整体で良くならず、めまいで食事が摂れないこともあり、他の方法として鍼灸を試してみようと来院された。
〇初回来院時の主な悩み
・ふわふわ感
・頭痛
・耳が詰まる
・肩こり
〇その他付随する症状
・息苦しさ、動悸
・睡眠障害(中途覚醒)
・目の痛み
〇現病歴
なし
〇鍼灸ひののきの見立て
症状がなかなか良くならない、と焦りや不安がある様子でした。家庭内で強いストレスを感じる状態が数ヵ月続いていたので、そのことも症状の出現と関係していると推測しました。
家庭内のストレスは職場と違い、生活と直結していてストレス源と距離を置くのも難しいことが多く、心身への影響も大きいものです。このような状態が続くと、東洋医学的には、気のめぐりを滞らせることにつながると考えます。
気が滞ると、血のめぐりも悪くなります。東洋医学では血はメンタルの安定や睡眠とも関係が深いので、不安感や中途覚醒も出やすくなります。
ふわふわ感が頻繁に起こるため、安静にしていることが多く、そのことがかえって気のめぐりを悪くする、という悪循環に陥っている状態でした。
〇鍼灸施術の方針
「気がきちんとめぐるようにして、血のめぐりもよくする」ことを目指します。
施術は5日に1回のペースで始めました。
〇施術経過
・1回目
腹診では、ほぼどこを触っても反応があり、気が張っている印象。脈はのぼせを示す打ち方。
気が全身をめぐらず、上部に滞っているような状態と想定した。
仰向けで、お腹にある関元という経穴(けいけつ:いわゆるツボ)にお灸をし、腎と関係する経穴の復溜(ふくりゅう)に接触鍼。気を動かす経穴にも鍼をする。
うつ伏せになってもらい、ふくらはぎに施術。
最後にもう一度仰向けで、「太渓たいけい-腎と関係するツボ」に鍼をする。
内臓の「腎」はリラックスと関係し、深い呼吸を促してくれます。
(※内臓については、施術についてを参考にしてください。)
・2回目
頭痛はなかったが、他の症状は変わらず。足が温かいと感じたとのこと。
前回後にだるさが出なかったので、腎と関係する経穴(ツボ)を追加した。
・3回目
耳の詰まりは無く、2日ほど調子が良いかも…と感じる日があった。
・4~7回目
不安や動悸は減った。中途覚醒もない。めまいが変わらないので、なぜなのか…と原因をネットでいろいろ検索する。
症状が変わらないと心配で調べたくなるものです。しかし、情報量が増えると余計に心配になって、気のめぐりが悪くなることも多々あります。この方には、悪くなる原因ではなく良くなっているところに意識を向けるよう、お伝えしました。加えて、家の中で安静にするより動けるときは積極的に動いてもらうようにしました。
・8~12回目
耳の詰まりは波があるが、食欲・睡眠は問題がない。どうしても原因探しをしてしまうので、良くなっていること、と活動性を上げることを都度お伝えする。
上部に上がった気を下す目的で、足趾と胸椎の鍼を追加。
・13~16回目
症状に波があるが、外出を楽しむことができるようになった。
・17回目以降
ふわふわ感を忘れている日もあり、外出や趣味を楽しめている。
施術を2週間に1回のペースにして継続中。
〇院長から
めまいは経過が長くなることが多い印象です。心配性、原因をいろいろ探す、悪いところばかり意識がいきやすい、といった性格傾向も症状を長引かせる要因になることがあります。
と言っても、性格はすぐには変えられないので行動を変えることが大切です。
今回は、悪いとこ探し→良くなっているところに意識を向ける
調子が悪くなるかも…と安静にしている→動けるときは積極的に活動する
と意識の向け方や行動に何度もアプローチしました。
少しずつ変化を実感するなかで、「良くなっているかも」という自信が芽生えるとともに、調子が良い日も増えていったようです。
ただ、食生活が乱れがちなので少しずつ見直しを実践中です。
ここが変わると、さらなる身体の変化が期待できると考えています。
※一事例であり、すべての方に効果を保証するものではありません。






