〜身体と心にやさしく触れる〜 鍼灸ひののき

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不安感が無くなって、肩のシップも要らなくなった!

不安感が無くなって、肩のシップも要らなくなった!

鍼灸ひののき院長の日野です。

自律神経失調症と言われた女性の事例をご紹介します。

■来院された方:一宮市在住、60代女性
■主な症状:不安感、ふわふわ感


〇来院までの経緯

理由もなく不安感が続き、薬が効かなくて困っていた。
インターネットで検索して当院を来院。
来院時は肩まわりにたくさんのシップを貼っていた。

〇初回来院時の主な悩み

・漠然とした不安感
・頭がふわふわする

〇その他付随する症状

・便秘
・肩のこりと痛み
・耳鳴り
・足の冷え
・のどの詰まり感
・寝つきが悪い

〇現病歴

自律神経失調症と診断され、抗不安薬を処方されている(4年以上)。

〇鍼灸ひののきの見立て

身体の状態を、鍼灸理論のベース「陰陽論」から全体的にみてみます。

不安感やフワフワ感をイメージで捉えると、不安定で落ち着かない感じです。
これを陰と陽で分けると、陽の状態と考えられます。
(陰陽についてはこちらのブログをご覧ください)。

めまいが強くなった1ヵ月ほど前に、人間関係から精神的なストレスを強く受けたとのこと。その頃から、理由もないのに不安になったり胸がざわつくようになったそうです。
精神的なストレスは、身体のバランスを陽>陰に傾けやすいです。
そのため、気を上にのぼらせ、ふらつきや肩こりなど体の上部に症状が出ます。
そして、相対的に陰が少ないため、便秘などの不調も出てきます。

次に内臓についてみてみると、

精神的なストレスは内臓の「心」に影響して、過剰に活動的にさせるため、身体のバランスが陽>陰に傾きやすくなります(例えば、緊張する場面では心臓がバクバクと激しく打ちますよね)。
これは、内臓の「腎」に負担がかかることでもあるんです。
なぜなら、腎は「陰中の陰」とよばれる臓であり、陽を抑える働きがあるから。
陽>陰は、火が強まっているイメージで、その火を消すために水をかけてバランスを取ろうとします。その役割を腎が担うのです。
火(陽)の要素が強ければ強いほど、火消しの役割である「腎」ががんばり続けるので、腎が疲弊してさらに不安感やフワフワ感、便秘などの症状が出てしまうのです。
(※内臓については、施術についてを参考にしてください。)

この方の生活習慣をうかがうと、食べ過ぎ傾向にあるようです。
三食の間に甘いものを摂ることが止められないとのこと。甘いものは緊張をほぐす働きもあるので、おそらく精神的ストレスから気が張っているのを和らげたいという、身体からのメッセージなのでしょう。
とはいえ、甘いものの摂り過ぎは身体に良くないので、量を減らすことが大切です。

東洋医学的には、脾・胃と腎は相克(そうこく)関係にあるので、胃ががんばり過ぎると腎のはたらきにも影響を及ぼします。
そういったことからも、食べ物の質と量の見直しは必須となります。

〇鍼灸施術の方針

上記をまとめると

・身体のバランス:陽>陰
・主に関係する内臓:腎、心(厳密には他の臓も関係する)

身体のバランスを整えるため、腎の働きを高めるとともに、胃の熱をさばくように鍼灸をしていきます。

生活習慣の見直しとして、まずは間食の質を見直すこと。具体的には、砂糖を使ったお菓子を減らすようにお伝えした。

〇施術経過

・1回目

肩こりが強く、下腹部の張りも強かった。
瘀血(おけつ…血のめぐりが悪い状態)のため、瘀血と関係が深いツボに鍼をする。
また、気と血をめぐらす目的でお腹にお灸をする。
最後に腎と関係が深いツボ、「太渓」に鍼をして様子をみる。

・2回目

前回後、足が温かかったとのこと。
他の症状は横ばい。とくにのどの詰まり感が気になったとのこと。

・3~4回目

耳鳴りが気にならなかった。
フワフワ感はまだある。

・5~6回目

当初の悩みであった漠然とした不安感が無くなった。寝つきも良くなった。
気が付いたら、肩にシップを貼らなくなっていた、とのこと。

フワフワ感はまだありますが、症状の変化を実感するようになってきました。この頃から、いろんなことが「まぁ、いいか」と思えるようになったとおっしゃっていましたが、これもとても良い徴候です。

・7回目~

症状に波はありますが、大きく体調を崩すことはないようです。
施術の間隔を少し空けることをテストしながら、鍼灸治療を継続中。

〇院長から

いわゆる自律神経失調症は、身体のいろんなところに不調が出ます。
この方も、不安感やフワフワ感だけでなく、耳鳴りや便秘、肩こりなどいろんな症状がありました。

鍼灸をしていくと、一番つらい症状から変わるとは限りませんし、突然劇的に変化するわけでもないので、身体の変化にご自分で気が付かないことがあります。

毎回の施術時の対話の中で、「あ、そういえば無いです」と症状の変化に気が付くこともしばしばです。この方は、肩にシップを貼らなくなったことに気が付かれました。

わたしは対話を大切にしています。
対話の中で、ご自身の身体に意識を向けたり生活習慣について振り返ることができ、それが健康意識や意欲を高め、鍼灸の効果を高めることにつながります。

生活習慣の改善はできたりできなかったりですが、寄り添ってサポートし続けていきます。

自律神経の不調は、仕事や家族、生活習慣など、いろんな要因が関係するため、良くなるまでの経過の個人差が大きいです。
でも、あきらめなければ、きっと身体は応えてくれると信じています。
自律神経の不調にお悩みの方は、ご相談ください。

がんこな不調にお悩みの方は自律神経失調症ページも参考にしてください。

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