気力と食欲が湧いてきた
鍼灸ひののき院長の日野です。
気力が出てきて外出ができるようになった事例をご紹介します。
■来院された方:一宮市在住、50代女性
■主な症状:気力の低下、不安感があり外出できない、息苦しい
〇来院までの経緯
10数年前から不調の波があったが、症状が強くなったので鍼灸を受けてみようと来院された。
〇初回来院時の主な悩み
・気力の低下
・不安感で外出がつらい
・息苦しい
・ふわふわ感
・食欲が無い
・ホットフラッシュ
〇現病歴
子宮筋腫
〇鍼灸ひののきの見立て
もともと10数年前から、ふわふわ感、息苦しさ、不安感、ホットフラッシュがあり、抗不安薬を頓服として服用していました。
サプリメントや整体など、健康に良いことは継続していたのに、来院1週間前ごろから症状が強くなり、車の運転で動悸がするなどパニック発作のような症状も出て、切羽詰まった様子でした。
症状の経過が長いので、焦らずすすめていきましょう。とまずはリラックスできるような状態になってもらえるよう、施術をスタートしました。
〇鍼灸施術の方針
初回カウンセリングでは、上記の症状だけでなく、お腹にガスがたまる、重だるい、疲れやすいといった症状もありました。
不安感からスマホでよく調べ物もしていたようです。
不安や心配事があると気のめぐりが悪くなり、ガスがたまったり疲れやすくなったりします。さらに目をよく使っていたので、血も消耗してそうです。
東洋医学では、血が不足すると睡眠の質の低下やメンタルの不調が出ると考えます。
①血を増やす
②気をめぐらす
③増やした血をめぐらす
ことを意識して、施術は一週間に1回のペースで始めました。
〇施術経過
・1回目
腹診ではドクドクと拍動があり、おへその左側や下などに不快感があった。
この部位は内臓の肝や腎の反応が現れるところで、拍動は交感神経が優位になっていることを示唆している。
腎と関係する経穴の照海(しょうかい)と兪府(ゆふ)に接触鍼。
肝の経穴、太衝(たいしょう)にも接触鍼。
うつ伏せになってもらい、背中と首に施術。
再度、仰向けになり腎の経穴を追加して終了。
内臓の「腎」はリラックスと関係し、深い呼吸を促してくれます。
(※内臓については、施術についてを参考にしてください。)
・2回目
少し食欲が出て、お腹のガスが無くなった。気力はまだ無い。
前回の施術をベースに、肝、脾と関係する経穴への施術を追加。刺激量を増やした。
いろいろな治療法に興味を示していたが、まずはシンプルに施術を積み重ねていくことで方向性を一致させる。
・3回目
不安感は車の運転時のみ。頓服薬を減らしてみようかな?と思えるようになったとのこと。
意欲と食欲が出てきた。
・4回目
気力と食欲があり、買い物など外出も問題なくでき、運転時の動悸も息苦しさも無い。
ただ、ふわふわ感やホットフラッシュはまだある。
・5回目
睡眠の質がよく、朝まで眠れる。頓服薬を減らしているが調子がよい(※減薬は医師の同意を得ている)。
初回時の切羽詰まった感じが減り、表情が明るくなった。
・6回目
ふわふわ感はあるが軽減している。日常生活も問題なく送れているが、スマホの視聴時間が増えた。
調子が良くなってくると、つい生活が乱れてしまうので、引き続き夜の視聴は控えるよう気を付けていただく。
・7回目以降
施術のペースは2週間に1回。10数年前からの症状は、すぐに消失するわけではないので、焦らずコツコツ継続していくことを確認。
〇院長から
この方は、10数年前からの不調があるため良くなりたいという意識が強く、いろいろな健康法を実践していました。にもかかわらず、体調が悪くなったので不安も強くなったようです。
初回は焦りや不安などがあり切羽詰まった様子でしたが、体調の変化を実感するにつれ表情が明るくなったのが、とても印象的でした。
長く続いている症状を、劇的に短期間で解消するのはむずかしいものですが、小さな変化を実感することによって自信がつき、「良くなるかもしれない」と希望が出てくると相乗効果で変化のスピードも速まることがあります。
そのためにも、継続的な施術と生活習慣の改善が必要です。
就寝時間が0時を過ぎている生活だったので、
・まずは就寝時間を10分早める
・夜のスマホの視聴を控える
・散歩など身体を動かす
・薬膳的に腎を補う食材と、気をめぐらす食材を摂る
などをお願いしました。
生活習慣を変えるのは大変ですが、続けることでだんだんとそれが当たり前になっていきます。そうなったらしめたもの。きっと身体も応えてくれます。
※一事例であり、すべての方に効果を保証するものではありません。






