頭がかゆいのはなぜ?
息子が頭がかゆいと悩んでいる、と年配の女性から相談されました。
乾癬(かんせん)と診断され、長期にわたって薬を塗っているそうです。
乾癬とは、皮ふに赤く盛り上がった斑(はん)が発生し、その上を銀白色のかさぶたのようなものができ、次第にそれがフケのようにパラパラと落ちる皮ふの病気です。かゆみがある方が多いですが、人によってはかゆみがなく関節の腫れや痛みが出ることもあります。
不規則な生活習慣やストレス、免疫システムの異常によって起こると考えられています。
さて、この方の生活習慣をお聞きすると
夜遅くまで仕事
帰ってきてから買ってきた揚げ物を食べる
休みの日は接待ゴルフ
で、お腹がポッコリと出た体型
とのこと。
やはり不規則な生活習慣やストレスが関係していそうです。
これを東洋医学的な視点で捉えてみます。
かゆみ→熱の反応
赤く盛り上がった斑→熱の反応
で症状は熱(陽)の要素が強いです。
陰と陽についてはこちらのブログを参考にしてください。
症状が出ている部位は頭皮です。
頭は身体の上部に位置するため、「陽の部位」です。
恰幅のよい体型ですので、これも陽に分類されます。
生活習慣をみてみると
就寝時間が遅い→陰が養えない
揚げ物が好き→熱の要素
接待ゴルフでストレスがあったとしたら→陽の要素
と、全体に陽に傾くような生活です。
まとめると、
生活習慣によって身体は「陽」に傾いた状態になっています。
蒸気や熱気が上に上っていく性質があるように、身体の余剰な熱(陽)は上へ上へと上っていきます。
そのため、身体の上部である頭に、“熱の反応”であるかゆみが出てしまうのです。
東洋医学の視点からみても、食事や睡眠など生活習慣の見直しが不可欠ですね。
本人にお会いしないと分かりませんが、身体は陽>陰の状態ですので、
頭痛
肩こり
眼精疲労
腰痛
など、頭のかゆみ以外にも症状があるかもしれません。
身体が大変なことになる前に、健康へ意識を向けていただきたいですね。