〜身体と心にやさしく触れる〜 鍼灸ひののき

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嘔吐、頭痛、めまいはなぜ起こるのか

嘔吐、頭痛、めまいはなぜ起こるのか

ここ数日、急に暑くなりました。

体調管理に気をつけたいところです。

 

さて、今回は

嘔吐、頭痛、めまい

を主訴とする方の症例です。

 

朝から、首の後ろに詰まったような感じがあり頭痛(頭の横辺り)があった。

昼過ぎに草むしりをやって、しばらくしてからめまいと嘔吐、悪寒が出ました。その他に、耳の奥と上背部にかゆみがあるとのこと。そして、もともと腰痛持ちです。

 

症状から身体の状態を考えてみます。

まず、身体を全体的に陰陽で捉えると…

症状が出ている部位は、頭、耳、首、上背部など身体の上部で「陽」の部位となります。詰まった感じやめまい、かゆみなどは「陽」の症状です。

しかし、「陽」の症状と悪寒は、当てはまらないような気がしますね。

陰陽の特徴の一つに「陽が極まると陰に転じ、陰が極まると陽に転ずる」というものがあります。

自然界を例にしてみると、「夏至」という陽のピークを迎え、徐々に陰が増えて秋になりますし、「冬至」という陰のピークを迎え、徐々に陽が増えて春になります。一日の中でも日中という陽のピークを迎え、徐々に陰が増えて夜になりますね。

身体も陽のピークを迎え、悪寒という陰の症状が出たと考えられます。

 

ということで、陰陽でみてみると陽の方に傾いていると推測できます。

 

次に、五臓や経絡からみてみます。

首の後ろや頭の横、上背部は「膀胱」の経絡が通っています。耳と関係が深いのは、「心」や「腎」です。めまいや頭の横の痛みから、「胆」と「肝」も影響してそうです。ちなみに「膀胱」と「腎」、「胆」と「肝」は互いに関係性が深い間柄です。

 

では、生活習慣はどうだったのでしょうか?

 

・最近、スマホやパソコンを触っている時間が多かった

・就寝時間が遅かった

 

とのこと。

スマホやパソコンの光刺激は、身体を陽に傾けますし「心」に負担をかけます。寝る前にスマホを見てたら眠気が無くなった、なんて経験はありませんか?これは身体が陽に傾いたからなんですね。

また、モニターをずっと見ていると目の「筋肉」に負担をかけます。そして、筋肉と関係が深い臓は「肝」です。

さらに、就寝時間が遅いと「陰」を養うことができず、これまた身体が陽に傾いてしまいます。

これらのことから、「心」と「肝」に負担をかけ、陰陽のバランスは陽に傾いていることが分かります。

 

以上をまとめると、

陰陽のバランスは陽>陰となっていたのに、さらに日中の草むしりでこのアンバランスを助長してしまった。そして、のぼせたような状態になっていたので、めまいや嘔吐が出現したと考えられます。

五臓六腑では心・肝・腎に負担がかかり、関係する胆や膀胱の経絡の通り道に、頭痛やかゆみ、詰まりといった反応が出ているのでしょう。腎は「陰中の陰」と表現されるように陰と関係が深い臓であり、身体の部位では腰と関係しますので、「陽>陰、腰痛持ち」という状態も納得できますね。

 

これらのことから、「余剰な陽をさばいて、陰をしっかりさせる」ことが施術の方針となり、関係する臓腑・経絡にアプローチしていきます。
日常生活では、早く寝る、目の負担を減らす、ことを心がけてもらいます。

 

 

 

 

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