肩こり、イライラ
東洋医学では、身体の根本は「内臓」で症状はサインです、とHPでお伝えしています。
今回来院された方の症状を参考に、みていきたいと思います。
岐阜県在住の女性で、パソコン作業が多いお仕事です。
主な症状は
・ふくらはぎが張る
・足の親指がつる
・イライラ
・肩こり
・むくみ
などです。
まず、陰陽のバランスはどうか?
ふくらはぎが張ったり、指がつる、肩こりなどから潤いがない状態です。さらにイライラ、肩こりなど身体の上部に症状が出ていることから、陽>陰と考えられます。
身体の根本である内臓はどうか?
イライラ(怒り)、筋肉の問題、パソコン作業による目の負担などは「肝」が関係しています。
筋肉の張りなど潤いが足りない状態やむくみなどから「腎」も関係します。
イライラ、精神的ストレス、目の負担は「心」にも影響します。
これら各臓の関係性は、
腎と肝が相生関係、腎と心が相克関係です。
相生関係とは、相手に対して促進、助長、養成などの作用をすることで、相克関係とは、相手に対して抑制と制約の作用をする関係です。今回のケースに当てはめると、腎が肝を助長したり養成し、心の働きを抑制したり制約します。
ということは、腎の働きをしっかりさせることで肝がしっかり働けるようになり、心の働きを抑えることができるのです。
このように東洋医学では、ある症状をヒントにしながら根本である内臓(とくに五臓)のどこに問題があるのかを見つけていき、そこにアプローチしていきます。
ただし実際には、詳細に問診や触診などを行ってから複合的にみていきます。