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仕事に集中できない腰痛、坐骨神経痛の症例

仕事に集中できない腰痛、坐骨神経痛の症例

鍼灸ひののき院長の日野です。

今回は、腰痛と坐骨神経痛に悩む方の症例をご紹介します。

 

■来院された方:羽島市在住、60代、女性

■主な症状:腰痛、左太もも後面の痛み、左股関節痛


 

〇来院までの経緯

2020年7月に工場内でのピッキング作業中に、左側の腰痛と左太ももの後ろに痛みがあり、動作に制限が出るようになった。

これまでに何度も腰痛を経験し、その度に薬を飲んで落ち着く、また痛む、を繰り返していた。

 

7月は繁忙期で身体への負担が大きく、これまでより痛みが強かったこともあり、整形外科で薬を処方してもらい服薬して、症状は軽減していた。

8月に入り、しゃがんでも痛むようになり、さらに股関節も痛くなってきたので、鍼灸施術を受けようと来院された。

 

〇初回来院時の主な悩み

・股関節まで痛くなったので心配

・痛みで仕事に支障が出る

・何度も腰痛を繰り返すので、将来に不安を感じる

・健康のために何をしたらいいのか分からない

 

〇現病歴

・糖尿病

・メニエール病

・腰椎変性側弯症

 

〇鍼灸ひののきの見立て

初回カウンセリングで生活習慣等もお聴きしたところ、睡眠や食事には気をつけているとのこと。

家庭での精神的なストレスが強く、気がかりなことがある様子だった。

 

これまで何度も腰痛を繰り返していたことや現病歴から、主として「腎・膀胱」の問題があると考える。

腎は、膀胱や腰、骨、身体の水などと深い関係があるため、糖尿病や腰椎変性側弯症も関係する。メニエール病はリンパ液が関係していることがある。リンパ液は液体、水分なので腎が関係する。

 

太もも後面は、膀胱の経絡が通っているため膀胱が関係する。膀胱は、股関節痛にも影響するが、ここは「胆」も関係する。

(※経絡については「施術について」を参考にしてください。)

胆は、五臓の「肝」と関係が深く、筋との関わりが深い。

そのため腰や脚の筋肉の問題、と捉えると「肝・胆」も関係する。

 

精神的なストレスは「心(しん)」に熱を持たせることになる。

心は陽中の陽と表現されるように、陽の性質が強い。反対に、「腎」は「陰中の陰」と表現されるように、陰の性質が強い。

精神的なストレスが強いことから、身体のバランスは陽>陰に傾くこととなり、陰と関係が深い内臓の「腎」の働きが悪くなったと考えられる。

(※陰と陽についてはこちらを参考にしてください。)

繁忙期での身体への負担やマスク着用に加え、水分補給がしにくい職場環境だったことも影響し、強い症状が出たのだろう。

 

〇施術方針

上記をまとめると

・身体のバランス:陽>陰

・主に関係する内臓:腎・膀胱、肝・胆、心(厳密には他の臓も関係する)

陰が弱いので、「陰をしっかりさせ余剰な陽を落ち着かせる」

ことが大きな目標である。

そのために、腎、肝を補い、膀胱、胆、胃の熱をさばく鍼をしていく。

 

〇施術経過

・1~2回目

初回は反応が強く出ることがあるため、ツボは少なめにして鍼を行った。

体位変換で痛みは出ないので、仰臥位・伏臥位で施術を行う。

身体が黄色っぽく「湿」が影響しているため、2回目から湿をさばく鍼も追加。

セルフケアとして、腰に負担がかからない立ち方と座り方を伝える。

・3~4回目

股関節痛が軽減。仕事の作業内容が変わり、緊張感が増した。

気が張っているようなので、緩める鍼を加える。

・5~6回目

腰痛、太ももの痛みがなくなり、仕事中も支障なく動けている。

腎・肝をしっかりさせる基本方針は変わらず、鍼をする。

家や職場でやれる、腰と脚のストレッチを指導。

・7回目~現在

施術の間隔を空けて通院中。

仕事量が増えたり気候などにより、弱い痛みが出ることがある。

引き続きセルフケアを行っていただくことと、もし症状がひどくなりそうだったら、早めに鍼を受けていただくようにお願いしている。

 

〇院長から

年齢や経緯を考えると、比較的早く症状が軽減したケースです。

「絶対よくなりたい」というご本人の強い意志があったことが、大きな要因と考えています。

また、お伝えしたセルフケアも真剣に取り組んでおり、毎回、質問や疑問を持って来院されました。

職場で痛み無く動けることなど、うれしそうに話してくれましたが、やっぱり私もうれしいですね。

 

症状が軽くなっても、根本である内臓の働きをしっかりさせるには3~4ヵ月は必要であるため、引き続き二人三脚で取り組んでいきます。

 

腰痛にお悩みの方はこちらのページを。

坐骨神経痛にお悩みの方はこちらも参考にしてください。

鍼灸の考え方なども記載しております。

 

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