腰が痛くて運転がつらい
腰痛持ちにとって、長距離運転はきついですよね。
なぜ腰が痛くなるのでしょう?
まず姿勢
現在はAT車が多いですので、よく使うのは右足。
“左ひざをまげて右足は伸ばした姿勢”
は身体が傾き、腰に負担をかけます。
さらにシートを倒して浅めに腰掛ける、ハンドルを片手で操作する、
となると傾きはもっとひどくなります。
理想的な姿勢は、シートをなるべく倒さず、両手両足をできるだけ均等に
することです。座面の角度が調整できるものは、腰が沈まないようにしましょう。
つぎに東洋医学的にみてみます。
【氣血の巡りが悪くなる】
同じ姿勢が続くと、氣血(エネルギーや栄養と思ってください)の巡りは悪くなります。
とくに運転中は、ペダルを踏む、ハンドルを回す、左右確認で首を動かすなど、さほど大きな動作がありませんので、より顕著です。
エネルギーや栄養がスムーズに巡っていかないので、筋肉もかたくなりやすいですね。
【目を酷使する】
周囲に注意を払わないといけませんので、運転中は集中して目を使っています。
目を酷使すると、身体は「陽」に傾きます。
筋肉を潤したり柔軟性をもたせるのは「陰」の働きですので、「陽」に傾けば
この働きも悪くなり、結果として筋肉がかたくなります。
※この辺りを少し専門的に解説したのが最後にあります。
興味がある方は読んでみてください。
対策としては、こまめな休憩です(^_^)
伸びをして氣血を巡らします。モミモミとマッサージするより、ストレッチ程度で筋肉をじわーっと伸ばす方がいいでしょう。
ぼくは、足首を回しています。
また、目を休めて「陽」に傾いた身体を落ち着かせます。
助手席の人は、
運転手の目が血走っていたら
休憩をうながしてあげましょうね(^_^)
【おまけ-目を酷使すると、なぜ陽に傾くのか】
目と関係が深い内臓は、「心-しん」です。
目を酷使すると「心」に負担がかかります。
“陽中の陽”
と表現される「心」は陽の要素が強く、負担がかかると身体は「陽」に傾きます。
たき火で火がメラメラと燃え盛っている状態、と思ってください。
この火を抑えるには、水をかけないといけませんね。
身体でいうと、その役割は“陰中の陰”と表現される
「腎-じん」
が担うことになります。
火(陽)を抑えようと、腎が必死にがんばるわけです。
がんばり過ぎれば、身体に影響が出ます。腎と関係が深い身体の部位は「腰」です。
そのため、腰に問題が出てくるのですね。