イライラやこむら返りの原因は
来院されている男性が、「最近イライラしなくなった」
と報告してくれました。
足がつる(こむら返り)こともなくなったそうです。
イライラとこむら返りは、実は関係があるんです。
陰陽のバランスでみてみましょう。
イライラ、カッカしている人のイラストは、頭から湯気が出ていたり、顔が真っ赤になっていたりしますよね。
これは、熱が頭の方に上っている状態です。
陰陽を分けると
陽…熱、火、上、明、昼、動
陰…寒、水、下、暗、夜、静
となります。
水、冷ます、下などが陰に分類されますので、陰がしっかりしていれば熱を冷ましたり、頭(上部)に上った熱を下に引き下ろすことができます。
しかし、陰がしっかり働いていないので、これとは逆のことが起こるんですね。
怒りとは関係ありませんが、足が冷えて顔がほてる方もこの状態です。
次に、こむら返りについて。
筋肉がつったり、こわばる原因の一つに柔軟性が無いことがあげられます。
筋肉を潤すことができない状態ですね。
潤すのは水(液体成分)が関係しますので、陰になります。
ここでも、陰がしっかり働かないことが一因となっているわけです。
焼き肉をイメージしてください。
お肉を焼き過ぎると固くなっちゃいますよね?
焼く=熱がたくさん加わることで、潤い(陰)がなくなり固くなってしまう、といった関係性です。
イライラしやすいといった感情面も、筋肉がつるといった肉体面も大きく捉えると、
陽>陰の状態
とみることができます。
このように今の状態が分かれば、対処の仕方も分かります。
余剰な陽(熱)を取り去って、陰をしっかりさせてあげればいいわけです。
そうは言っても、どうすればいいの?
ってなりますよね。
施術でバランスを整えることも大事ですが、その状態をキープするために生活習慣も大切です。
陰陽の分類をもう一度見てください。
陽…昼、動
陰…夜、静
でしたね?
陰をしっかりとさせるポイントの一つは、
夜の時間を静かに過ごすこと
です。
夜遅くまでYouTubeを見ている
夜、運動をしている
サウナに入る
といったことは陽に分類されることですので、避けましょうね。
基本は、「早寝」です(^_^)
ここからは、内臓と絡めて解説します。
少し専門的なお話しになりますが、興味のある方はぜひ。
いろいろな症状の根っこには、内臓が関係しており、感情も含まれます。
肝…怒
心…喜
脾…思
肺…憂
腎…恐
となります。
イライラしやすいといった感情は、肝の働きに問題があるのかな?
と考えます。
肝は他にも、筋、膝、爪、目
などと深い関係があります。
上記の方は、こむら返りがありました。
足の「筋」に問題があるわけですので、ここからも肝の働きに問題があるのかな?とみることができますね。
また、陰ととくに関係が深い臓は「腎」です。
東洋医学では、腎は水を主(つかさど)る、と考えられています。
水(液体成分)と関係しますので、腎の働きがしっかりしていれば、潤したり冷ましたりすることができます。
ということで、「肝と腎」の働きをしっかりさせることが必要になってきます。