あなたに合った健康法は?
半身浴、健康食品、ウォーキング……世の中にはいろいろな健康法があります。
しかし、どんなに良いといわれるものでも自分に合っていなければ、効果が出ないばかりか不調を招いてしまうことがあります。
テレビで〇〇に効く体操、とか〇〇健康法などが紹介されて、やってみたら逆に傷めてしまった…なんてことが実際にあります。なぜならテレビでは多数の視聴者に向けて発信しており、目の前のあなたの身体を把握した上で紹介しているわけではないので、このようなことが起こります。
そのため、どんな健康法でも自分の身体の状態を把握した上で実践することをおすすめします。
例として来院されたある男性を、東洋医学の視点で考えてみます。
気になる症状は
・頻尿
・春先の花粉症(目のかゆみ、鼻水、くしゃみ)
・ふくらはぎがつる
・足のかゆみ(内くるぶし辺り)
・鼻水
・風邪を引くと咳が長引く
・手足のむくみ
などです。
健康法として、長風呂で温まる(ぬるめで1時間)、黒ニンニクを2粒、ショウガを入れた野菜ジュースを毎日飲む、を実践していました。
まず、症状を陰陽でみてみますと
かゆみや鼻水などは、熱を体外に出したいという反応で、
「風邪を引くと咳が長引く」
は肺に熱があるための症状と考えられます。
どれも身体が陽に偏ったために起こる反応です。
臓腑や経絡で考えると
「頻尿」や「ふくらはぎ」
の問題は膀胱が関係しますし、筋肉がつるということは「肝」も関係します。
また、「内くるぶし辺りのかゆみ」
は経絡的に腎が関係し、むくみは脾や腎が関係します。
これらをトータルで考えると
陰陽では陽>陰であり、
臓腑では
腎や肝、脾の働きに問題があるのかな?
と考えることができます。
したがって、余剰な陽をさばいて陰を補っていくことがこの方の健康法となります。しかし、実践していた健康法、長風呂で温まる、黒ニンニクやショウガ、は熱を加えることになり、陽>陰の身体にさらに陽を加えてしまいますので、逆効果となるわけです。
当院では、身体の陰陽のバランスや働きが悪い臓腑を見極めるために、初回カウンセリングで詳しくお話しを伺います。そして施術だけでなく、生活習慣の改善策をアドバイスしています。
興味がある方は、一度体験してみてください。実践していた健康法が実は逆効果だった!なんてことがあるかもしれませんよ。