今日は立夏で、暦ではもう夏です。

8月には立秋を迎えますので、一般的な夏のイメージより、ずいぶん早いですね。

夏は生長の季節で、『素問』には「夏は蕃秀(ばんしゅう)という。」と書かれています。

蕃秀とは、植物が生い茂ってすらりと伸びているイメージです。

夏は陽気が盛んな季節です。花が咲くように、私たちの身体も陽気を外に向けていきます。

夏の生活としては、陽気を発散させ、内にこもらせないように注意します。心身共に活動的にして、気血を鬱積させないようにしましょう。

ただし、発散させようと過度に運動して汗をかき過ぎては逆効果です。

汗をかくことで水分が身体から抜けます。水分は陰の要素なので、陽＞陰の状態の方は、さらにこの状態を助長してしまいます。

また、夏で身体に影響を与えるものがクーラーです。

この季節、身体は毛穴を開いて陽気を発散させようとします。ところが、クーラーで冷やすと毛穴は閉じて、発散させたい陽気は出口を失い、内へとこもってしまいます。そうすると、下痢や咳など不調の元となりますので、エアコンはほどほどにしましょう。