良くなるスピードを上げるポイント
来院された方全員に、良くなってほしいと思って鍼灸施術をしていますが、残念ながら良くなる人とそうでない人がいます。
当然、自分の技術面もありますが、それ以外の要素について考えてみました。
1.経過
昨日・今日、不調になった方と、何年も前から不調に悩んでいる方とでは、やはり何年も前からの人の方が良くなっていくのに時間がかかります。
また、腰痛を放置しておくと、腰をカバーしようと動きや力の使い方がアンバランスになり、膝や首が痛くなることもあります。
不調を感じたら、我慢せず早めの対処が大切です。
2.服薬
薬のすべてが悪いとは思いませんが、漫然と飲むのは避けたいですね。
とくに胃薬を常備して、食べ過ぎたから飲む、胃が不快だから飲む、と気軽に頼る方がいますが、胃酸を抑え過ぎると良くないこともありますので、胃薬だからと安易に考えない方がいいです。
痛み止めやシップもそうですね。あまり効果を感じていないけど、スーッとして気持ちいいから、という理由で使うのは止めましょう。
長期間使用すると、血流が悪くなります。
当院では、薬局で手軽に手に入る、頭痛薬や痛み止め、風邪薬、胃薬、下痢止めなどは、できるだけ服用しないようにお伝えしています。
不快な症状は身体からのサインです。
そのサインに耳を傾けないと、後々大きな問題となってかえってきます。
3.生活習慣、食事
これは、とても大きいです。ご年配の方で症状が良くなる方の多くは、食事や生活習慣がしっかりしています。
おそらく、鍼灸に限らずどんな治療法でも、ここがおろそかだと健康を手に入れるのは難しいでしょう。
・夜のスマホやテレビを控える
・食べ過ぎない
・早く寝る
最低限、この3つは実践していただきたいです。
テレビやネットで様々な情報が手に入りますが、情報が多過ぎてどれが正解か分からなくなってしまいますね。
当院では東洋医学的な見地から、あなたの身体の状態に合った生活習慣の見直し方をお伝えしています。
4.年齢
これは、どうしようもないですね(^^;
鍼灸は薬とは違って、本人がもっている自己治癒力を正しく働かせて、症状の解消を図るものです。この力は、やはり年齢とともに落ちていきます。
しかし、いくつになっても自己治癒力は年齢なりに備わっていますので、諦めることはありません。
生活習慣などで身体を整えることで、力を発揮することができます。
5.考え方
これも生活習慣と同じぐらい大切です。
なかなか良くならない方の中には、「悪いとこ探し」が癖になっている方がいらっしゃいます。
例えば、8割方良くなったとき、
「8割も良くなった」
と捉えるか
「まだ2割良くなっていない」
と捉えるかで、身体の変化が変わっていきます。
どんな小さなことでもOKです。
できるようになったこと、変化したことに目を向けて、自分の身体をほめてあげると、良くなる方向へ向かっていきます。
以上のうち、年齢以外は何とか対処ができます。
が、今までの習慣もあり、そうスムーズにはいかないものです。
そのために、私がサポート役となり二人三脚で健康を取り戻していきます。