世の中には、鍼灸、薬、整体、マッサージ、気功などさまざまな治療法があり、それぞれに考え方や理論があります。

これだけ情報が溢れていると、腰痛にはこれが効く、あれが良いらしい…。と一体何を信じたらいいのか分からなくなりますよね。鍼を受けながら痛み止めを飲み、マッサージに行って筋肉をほぐし、整体で背骨を矯正…といろんな施術を掛け持ちしている方もいらっしゃいます。

痛みや不調は嫌なもので、早く良くなりたいという気持ちはよ～く分かります。

が、あれもこれも同時にやってしまうと効果がはっきりしないことがあります。

当院は東洋医学の考え方に基づいて鍼灸施術をします。

東洋医学の考え方の根本に、陰陽の概念がありますので、まずはお身体の陰陽のバランスがどうなっているのか、なぜその状態になっているのか、をみていきます。そして、関係するツボに鍼をしていくことでバランスを整えていきます。

しかし、陰陽の概念と異なる考え方の治療法を足していくと、一方で受けた効果を他方が打ち消してしまうことがありますし、生活習慣などへのアドバイスも違ってきて当然です。場合によっては、正反対のことをアドバイスされるかもしれません。

こうなってしまうと、困るのは施術を受けた方です。何を信じていいか分からなくなりますし、時間とお金も無駄にしてしまいます。何より身体に負担をかけます。１＋１＝２になるとは限らないんですね。

例えるなら、中華料理を作っているのに和食の調味料を足して、まずくしているようなものです（実際にはおいしくなることもあるでしょうが、あくまで例え話しということで）。また、いろいろな調味料が混ざり合った料理を、おいしい中華料理に仕上げるのは、大変なことですよね。

急がば回れ、まずは腰を据えて自分に合うと思える治療法を3か月は続けてみることをお勧めします。